君と初恋とタオル。




あたしがそう言って、微笑むと隆汰くんは困ったような、照れたような不思議な表情をした。







「…ん。まぁ、またメールするわ」





そう言って、右手を挙げて教室を出て行ってしまった。







「真菜、やま……じゃなくて、隆汰くん元気ないよ…」




あたしがケータイを見つめながら呟くと、真菜がため息をついた。





「…山本くんも大変だわ」




「…なにが?」




真菜を見ると、真菜はさっさと教室へ戻ってしまった。





………?







< 113 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop