君と初恋とタオル。
目の前が揺れた。
ケータイを持ってる真菜の右手を掴んだ。
「…な、んで?」
あたしがそう呟くと、真菜は眉を寄せた。
「……話すべきじゃなかった…?」
真菜の消えそうな声に首を振った。
「そんなこと、ないよ…」
真菜を見ると、真菜は時計を見ていた。
今の時間はまだみんな朝部活で教室には数人しか居ない。
「まだ時間あるから、話すね…」
真菜はあたしの手を引いて、ベランダに出た。
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