君と初恋とタオル。
いきなり名前を呼ばれて、あたしは目を見開いた。
「あ、あたし!?」
あたしの好きな人…?
パッと山本くんの顔が浮かんだ。
慌てて首を振る。
惹かれてるのは確かだけど、まだ本当に好きかどうか…
確信を持てない。
「……気になる人はいる。けど、恋愛か分かんないから…………」
あたしが小さな声で言うと、雫ちゃんと夏紀ちゃんが微笑んだ。
「恋愛になったら、また言ってね!」
雫ちゃんがニコニコしながら言った。