君と初恋とタオル。
「マジ?俺も、親父の影響で野球するようになってさぁ!なんか嬉しいな!」
山本くんが、爽やかに言った。
……なんか嬉しいな!
って…あたしの方が嬉しいですっっ!
「すごいね、ピッチャー。速かったよ!」
勇気を出して、山本くんの目を見ながら言った。
すると、山本くんが笑った。
「マジで!?嬉しいな!サンキュー!」
キラキラした笑顔が眩しい。
あたしもつられて、笑顔になる。
……だからだ。
山本くんの周りは、みんな笑顔なんだ。
それは、山本くんがキラキラした笑顔をしているから。
また新しい山本くんを発見できて、顔が緩む。