君と初恋とタオル。
「あ~!亜美!どこ行ってたの?」
教室に入ると、真菜があたしに駆け寄ってきた。
「ごめんごめん!屋上でブラブラしてたのー」
あたしはアハハハとのん気な笑い声を出しながら言った。
「屋上?珍しいね。どうしたの?」
…さすが、あたしの親友。
勘がいいですね。
「ううん。空が綺麗だったからさ~」
本当の事は言わない。
真菜に心配かけたくないから……
「あぁ、確かにね~今日晴れてるよね!」
真菜が窓を見ながら言った。