君と初恋とタオル。




「あのさ……」




山本くんが、呟くように言った。




あたしは、自分の手を見ながら山本くんの言葉を待った。







「さっき、一年の子に告られて…」





ドクン…


ドクン…





……やっぱり。




告白…されたんだ。




あたしは、胸が途端に苦しくなって泣きそうになった。







「……断ったんだよな」





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