君と初恋とタオル。





しばらくの沈黙…




あたしは必死に考えた。




山本くんを元気づける言葉を。





「…山本くんは、悪くないと思うよ…」





あたしが小さな声で呟くと、山本くんがあたしを見つめた。





「……告白っていうのは…自分の気持ちを伝えることだから。
その子は、結果がどうあれ悔いはないと思うよ。好きな人に気持ち伝えられたんだから…
今は…悲しいかもしれないけど…きっと、また元気になるよ」




あたしは山本くんをしっかり見つめた。




「亜美って、すごいな」





< 65 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop