rainy monday
ふと後ろを振り返ると、私の通った道筋に足跡がついていた。

そういえば、靴が重い。

そうとう水を吸っているようだ。

気持ち悪いが、家まで我慢するしかない。


たくさんの足跡をつけながら、私はホームへたどり着いた。


疲れと寒さで、私はあの青い椅子に座りたい気持ちでいっぱいだったが、諦めた。

こんなびしょびしょの服で公共の椅子に座ったりしたら、次座る人に迷惑だろう。

私は風が避けられる場所を探し、良い場所を見つけて壁に寄りかかった。


バックのファスナーを開け、ハンドタオルを取り出す。

バックは防水加工してあるらしく、中身は全部無事だ。

私はハンドタオルを顔にあてて拭く。

やはり顔が水に濡れていると、気持ちが悪い。

必要最低限拭くと、ハンドタオルは絞れるくらいになった。




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