ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『迷惑なんかじゃないよ…私もね、イジメにあってた事あったんだ』
レイナは話出した。
『私はね、小さい頃に両親が事故で亡くなり…施設で育ったの。施設で育ったというだけで差別されて…イジメられたの。だから、イヴちゃんの痛みは凄くわかる』
レイナはイヴの目を見つめた。
『お姉さんにもそんな事あったんですね…。辛くて死にたいとか思いませんでした?』
『何度も思ったよ。だけど、両親がくれたこのお守り見てたら…両親の分も生きなきゃって思ったの』
レイナは古びたお守りを握りしめて言った。
『そうなんですか。…あたしもイジメられて、この前まで死にたいと何度も思ってたんですけど…さっき言ったフレンズの“勇気という名の翼で”って歌を聴いて、頑張って生きようと思ったんです』
イヴはニコッと微笑んだ。
『フレンズの歌に救われたんだ…。うん、生きなきゃダメだよ。負けちゃダメだよ』
レイナは笑顔で言った。
レイナはフレンズの…自分たちの歌で救われた人がいた事が凄く嬉しかった。