ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『終わらせる勇気があるなら何だって出来るんだから。太陽だって 雲だって 鳥だって あなたを見てる。小さな虫だって アスファルトに咲く花だって 必死に生きてるんだ。 枯れたって咲く事を止めた花なんかない。だからあなたも生きる事をやめないで さあ飛び出そう 勇気という名の翼で♪』
イヴは突然アカペラで歌った。
『イヴちゃん…』
レイナは突然アカペラで歌い出したイヴに驚いた。
『すごく良い歌詞ですよね…ホント勇気づけられましたよ』
イヴは笑顔で言った。
レイナはそれを聞いて突然マイクを持ち…“勇気という名の翼で”を選曲し、歌い出した。
イヴはレイナの歌声に驚きながら、静かに聴いていた。
そして曲が終わるなり二人はカラオケを出た。
『お姉さん…凄く歌が上手だったんですね。しかも、本物と歌声が似てましたよ』
イヴは歩きながら笑顔で言った。
『イヴちゃんは、ホントにフレンズが好きなんだね』
レイナは笑顔で言った。
『うん。あたしもいつか歌手になって、あたしの歌で人を救いたいなって初めて思えたバンドだから…』
イヴは立ち止まった。