ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


『終わらせる勇気があるなら何だって出来るんだから。太陽だって 雲だって 鳥だって あなたを見てる。小さな虫だって アスファルトに咲く花だって 必死に生きてるんだ。 枯れたって咲く事を止めた花なんかない。だからあなたも生きる事をやめないで さあ飛び出そう 勇気という名の翼で♪』


イヴは突然アカペラで歌った。


『イヴちゃん…』


レイナは突然アカペラで歌い出したイヴに驚いた。


『すごく良い歌詞ですよね…ホント勇気づけられましたよ』


イヴは笑顔で言った。


レイナはそれを聞いて突然マイクを持ち…“勇気という名の翼で”を選曲し、歌い出した。


イヴはレイナの歌声に驚きながら、静かに聴いていた。


そして曲が終わるなり二人はカラオケを出た。


『お姉さん…凄く歌が上手だったんですね。しかも、本物と歌声が似てましたよ』


イヴは歩きながら笑顔で言った。


『イヴちゃんは、ホントにフレンズが好きなんだね』


レイナは笑顔で言った。


『うん。あたしもいつか歌手になって、あたしの歌で人を救いたいなって初めて思えたバンドだから…』


イヴは立ち止まった。


< 110 / 232 >

この作品をシェア

pagetop