ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
二人はしばらくパチンコに熱中した。
ガシャーーーン。
すると突破大きな音が聞こえた。
『す、すみません!!』
ふとケイゴはその声に反応し、入口の方に目をやった。
するとそこには、パチンコ玉をこぼして必死に拾う一人の女性店員の姿があった。
『あっ、あの子だよあの子。あの子がさっき俺が言ってた、可愛い店員さんだよ』
ヒロはケイゴの耳元で囁いた。
『へぇー、あの子なんだ。もしかして、ヒロはあの子狙ってたりするのか?』
ケイゴがヒロに冗談げに尋ねた時、その女性店員がケイゴの方に振り向いた。
ケイゴはその女性店員の顔を見て驚いた。
『もちろん。あんな可愛い子狙わない訳がない…って、おい!!ケイゴ!!どこ行くんだよ?』
ヒロが話してる途中に、ケイゴは席から立ち上がり、女性店員の方へと駆け寄った。