ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


二人はしばらくパチンコに熱中した。


ガシャーーーン。


すると突破大きな音が聞こえた。


『す、すみません!!』


ふとケイゴはその声に反応し、入口の方に目をやった。


するとそこには、パチンコ玉をこぼして必死に拾う一人の女性店員の姿があった。


『あっ、あの子だよあの子。あの子がさっき俺が言ってた、可愛い店員さんだよ』


ヒロはケイゴの耳元で囁いた。


『へぇー、あの子なんだ。もしかして、ヒロはあの子狙ってたりするのか?』


ケイゴがヒロに冗談げに尋ねた時、その女性店員がケイゴの方に振り向いた。


ケイゴはその女性店員の顔を見て驚いた。


『もちろん。あんな可愛い子狙わない訳がない…って、おい!!ケイゴ!!どこ行くんだよ?』


ヒロが話してる途中に、ケイゴは席から立ち上がり、女性店員の方へと駆け寄った。



< 12 / 232 >

この作品をシェア

pagetop