ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


『うん。おじちゃんも元気で良かった』


リョータは笑顔で言った。


『リョータ。皆さんに迷惑だから、もう帰るわよ』


ミナミはリョータに言った。


『リョータ。色紙やるよ、持って帰れ』


シュンはメンバーのサインが書いてある色紙を渡した。


『ありがとう』


リョータは喜んだ。


『さあ、帰るわよ』


ミナミはそう言って、リョータの手を引っ張った。


『じゃあ、おじちゃんバイバイ。それから、お兄さんもお姉さんもおばちゃんも、バイバーイ』


リョータは手を振り、去って行った。


『ちょ、ちょっとあの子あたし見ておばちゃんって言ったわよ!!』


里菜は怒った。


『まあまあ里菜、子供は正直だからさ』


シュンは笑って言った。


『失礼しちゃうわ、あたしまだ24才なのに…もうっ!!』


『えっ!?まだ24才だったのか!?』


キースは驚いた感じで言った。


『えー、キースまで…酷いわ!!もうグレてやるぅぅぅ〜』


里菜は軽く落ち込んだ。


それを見たレイナもシュンもキースも笑った。


『ねぇ、ママ。またフレンズのライブ見に行こうね』


リョータは帰り道にミナミに言った。


『すっかりフレンズのファンになったみたいね』


ミナミはリョータの顔を見て笑った。


『シュン。やっぱりあなたには音楽をやってる姿が1番似合ってたわ』


ミナミはリョータに聞こえない程度に呟いた。


そして、夢の輝きを掴んだフレンズは次々と人々を魅了していった。


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