ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『そうなんだ…。でも1年や2年なんてすぐだよね?』
レイナは寂しそうにな表情で尋ねた。
『うん…すぐだよ。だから、またすぐに会えるよ』
ケイゴはニコッと笑った。
ケイゴは星が煌めく夜空を見上げた。
『七夕か…。レイナ、今夜は織り姫と彦星はきっと会えたよね?』
『こんなに星が出てるんだもん、きっと会えたよ』
レイナも夜空を見上げた。
『なあ、レイナ。初めて会った日の事覚えてる?』
『うん。まだまるで昨日の事みたいにはっきり覚えてる』
『僕もそうなんだ。多分この先もずっと、忘れることなんてないと思う』
『私も絶対忘れないよ』
レイナはケイゴの方を向いて、笑顔で言った。
『もしあの日レイナに出会わなければ、僕はもう二度と夢を見る事なんてなかった』
『私もケイゴがいたから、夢が夢のまま終わらなかったんだと思う』
『ありがとう。そう言って貰えると素直に嬉しいよ』
ケイゴは笑顔で言った。
『ねぇ、ケイゴ。腕出して』
レイナがそう言うと、ケイゴが左腕を出した。
『昨日作ったんだ。赤い方と青い方…どっちが良い?』
レイナは2本のミサンガをポケットから取り出して言った。