ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『失礼します』
二人が話ているとシュンと里菜がやって来た。
『キースはダメだったか?』
小林誠吾は心配しながら尋ねた。
『相変わらずだ』
シュンが言った。
『そうか…。まあ仕方ないか』
小林誠吾は残念そうに言った。
『小林さん。今日は何の用ですか?』
里菜は呼ばれた理由を尋ねた。
『今日集まってもらったのは、お前たち夏祭りでライブをするぞ』
小林誠吾は笑顔で言った。
『え!?ライブ出来るんですか?』
レイナは喜んだ。
『ああ。小さな町の夏祭りでの小さなライブだが…このライブがフレンズの再出発だ』
小林誠吾は笑顔で言った。
『ヤッター!!』
メンバーは大喜びした。
『あっ、でも…キースはどうするのよ?ドラムがいなきゃ…』
里菜はしょんぼりした。
『俺が後でキースにもライブの事は伝えて置くが…来てくれるかは信じて待つしかないだろうな』
小林誠吾は言った。
『うん。キースさんきっと来てくれるよ』
レイナは笑顔で言った。
シュンも里菜も軽くうなづいた。
『18時に始まるから、そろそろ現場に向かった方が良い。シュン、車の鍵だ。機材はもう積んであるから先に行っててくれ』
小林誠吾はシュンに鍵を渡した。