ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『…うっ』
シュンは期待していた言葉と裏腹の里菜のその言葉に、軽くショックを受けた。
『もうステージに出なきゃ…』
レイナがそう言ってメンバーはステージへと上がった。
そしてドラム抜きで始めようとしたとき、小林誠吾がドラムの椅子に座った。
それを見たメンバーは驚いた。
『こ、小林さん!!あんたドラム出来るのかよ?』
シュンは驚きながら尋ねた。
『10年ぶりだが…お前たちのために、俺も頑張る』
小林誠吾はニコッと笑った。
レイナはそれを見てニコッと笑い客席に向かって話出した。
『今日この町で、この場所で、ライブを出来る事を私たちは凄く嬉しいです。もう一度私たちは羽ばたきますから、応援して下さい。“夢のかけら”』
レイナがそういうと小林誠吾が合図をし、曲が始まりレイナは歌い出した。
レイナの歌声に観客は魅了された。
『では2曲目聴いて下さい。この歌は大切な友達を歌った歌です“Friends”』
レイナがそう言って、次の曲に行こうとした時、久しぶりにドラムを叩いた小林誠吾は指つってしまいバッチを落としてしまった。
メンバーはそんな小林誠吾を心配した。
『くっ…何で指がつるんだよ』
小林誠吾は悔しがった。