ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『へぇ〜、それがケイゴの無償の優しさってやつか』
シュンは感心した。
『でもそのせいで次の日風邪ひいたみたいで、しんどそうに薬局で風邪薬買ってるの見たんだけど…バカだよね。でもあの時の…スーツを来て雨にうたれ、ずぶ濡れになりながら帰ってく後ろ姿が印象的で、ずっと頭から離れなかった。あの日初めて“優しさ”のホントの意味を知った気がしたんだ』
『ケイゴはスゲーな。レイナが好きになった意味が今の話で何となく分かったよ』
シュンはそう言って夜空を見上げた。
『分かってくれてありがとう』
レイナは笑顔でそう言って、夜空を見上げた。
『あっ!!流れ星!!レイナ流れ星だよ』
シュンは夜空を指差した。
レイナは流れ星を見るなり願い事をした。
『レイナ何願ったんだ?』
『秘密だよ。言っちゃったら叶わないじゃんか』
レイナは笑顔で言った。
『秘密かよー、ちぇっ!!』
シュンは舌打ちをした。
『シュン、星って凄いよね』
レイナは星を見つめながら言った。
『どうして?』
シュンは不思議そうに言った。