ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『だってシュン。今見てるこの星はもう実際にはないかも知れないんだよ』
『へぇ〜、そうなのか?』
『うん。今見てるこの星の光は、何年…何十年…何百年もの時を超えて地球に届いてるんだ。だから明日には、あの星は見れないかも知れない』
『何か素敵だな』
シュンは笑顔で言った。
『私たちフレンズの歌もさ、あの星たちのように何年…何十年…何百年もの時を超えても、いつまでもみんなの心に届くといいよね』
レイナはニコッと笑った。
『レイナ、お前すげー良い事言うじゃないか。ホントに俺たちの歌も…時を超えても心に届くと良いな』
シュンもニコッと笑った。
そして二人はしばらく星を見ていた。
『ふぁ〜。レイナ、そろそろ部屋に戻ろうか。俺たちの歌が時を超えても心に届くように…まずはまた今日のライブを頑張らなきゃならないしさ』
そう言ってシュンは立ち上がった。
『そうだね、里菜やキースが心配しちゃうもんね』
レイナも立ち上がった。
『キースはともかく、里菜はヨダレ垂らして爆睡してたからそれは大丈夫だ』
シュンは笑って言った。
『えっ!?ヨダレ垂らしてたの?』
レイナも笑って言った。
そして二人は部屋へと戻って行った。
この夜レイナが流れ星に願った願いは2つ…ケイゴが元気にしてる事と…そしてフレンズのこのメンバーでいつまで笑っていられる事を願ったのだった。