ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
高校に着くと学園祭で賑わっていた。
『なかなか大きな高校だなぁ』
シュンは車から降りて学校を見回した。
『全校生徒1000人ちょっとの学校よ…たいした事ないわ』
里菜は相変わらず不機嫌だった。
『でも、今まで100人足らずのライブハウスばかりのライブだったから、久しぶりの多人数で嬉しいな』
シュンは笑顔で言った。
『あっ、フレンズさん良く来てくれました』
教員の一人がフレンズに気付き、駆け寄って来た。
『今日は呼んでいただいてありがとうございます』
レイナは頭を下げた。
『いえいえ。生徒も皆さんのライブを凄く楽しみにしてますよ。体育館はこっちなんで、着いて来て下さい』
教員はそう言って、体育館へと案内した。
メンバーたちは荷物や楽器を持ち教員について行った。
『ここです』
教員が体育館のドアを開けると、学生たちが作ったステージや飾りで体育館内が彩ってあった。
『うわー、すげー』
シュンは感動した。
『昨日生徒たちがフレンズの皆さんのためにって、必死に作ったんですよ』
教員は自慢げに言った。
『ホントにありがとうございます』
レイナはもう一度頭を下げた。
『15時開演予定なので、リハーサルとか準備とかお願いしますね』
教員はそう言って去って行った。