ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『やっぱ寂しいんだね』
レイナはヒロの顔を見て言った。
『だってさ、ケイゴとは高校からの親友だしさ…何か今までは一緒に居て当たり前だったから、居なくなるとやっぱりさ…』
ヒロは元気なく言った。
『ケイゴがフランスに飛んでまだ2ヶ月しかたたないのにね』
『あいつの存在って俺ん中じゃ、スゲー大きかったんだなぁ〜って痛感したよ、ホント…』
ヒロは笑顔で言った。
二人が話ていると、一人の女子高生が体育館に入って来た。
『あっ、こら。まだ準備中だ、出て行きなさい』
ヒロは駆け寄ってくる女子高生を注意した。
『イヴちゃん!!』
レイナは女子高生の顔を見て驚いた。
『レイナさん久しぶりです』
イヴは笑顔で言った。
『え!?…え?』
ヒロは二人が顔見知りだった事に困惑した。
『二人は知り合いなの?』
ヒロは困惑しながら言った。
『ちょっとね…。先生、先生邪魔だからあっち行ってて下さいよ』
イヴはヒロに冷たく言った。
『え!?…俺が今レイナちゃんと話てたんだけど…』
ヒロは困り気味に言った。
『早くあっち行ってて下さい』
イヴは少し怒り気味で強気に言った。
『は、はいっ!!』
ヒロは仕方なくさっさと体育館を出て行った。