ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
イヴが出て行って間もない頃にシュンと里菜とキースが戻って来た。
『レイナ留守番悪かったな。はい、お土産』
シュンはそう言ってレイナにフランクフルトとポテトを渡した。
『ちょっとレイナ聞いてよ。シュンったら、トイレ行くって言ってたくせにさ、ちゃっかり一人で女子高生と仲良く遊んでるんだよ!!信じられないわ』
里菜は呆れながら言った。
『まあまあ、シュンらしいよ』
レイナはそう言って里菜をなだめた。
『もう、若ければ良いのかしら男って』
里菜はピリピリしていた。
『お前まさか…俺にホレてるな?』
シュンは笑って言った。
『違うわよ!!キャピキャピしてる女子高生見ると腹がたつのよ…あたしだってまだ制服来たら…』
里菜は怒り気味に言った。
『お前…まさか今日不機嫌なのは、自分より若い女子高生を妬んで不機嫌だったのか?』
シュンは笑って言った。
『そうよ!!文句ある!?』
里菜は怒鳴った。
『何だよそれ〜…里菜お前面白いな』
シュンは大笑いした。
『な、なによ…そんなに笑わなくても良いじゃない。あたしだってそろそろ歳を気にする年頃なのよ』
里菜は泣いた。
『ちょ、ちょっとシュン。里菜泣いちゃったじゃない』
レイナは里菜に駆け寄って慰めた。