ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


メンバーが話ているとドアをノックする音が鳴り、ジュリが控え室に入って来た。


『ジュリちゃん…どうしたの?』


レイナはジュリを見て言った。


『レ、レイナ様!!』


ジュリは照れながら言った。


『…様!?』


レイナは戸惑った。


『レイナ様…す、すごく格好良かったです。レイナ様の歌を聴いて…あ、あたしレイナ様に惚れちゃいました』


ジュリは顔を赤らめてブリッコして言った。


『え゙っ!?』


メンバー全員それを聞いて驚いた。


『あたしレイナ様みたいになれるよう頑張ります』


ジュリはブリッコして言った。


『あ、ありがとうジュリちゃん。ジュリちゃんならきっとなれるから頑張ってね』


レイナは笑顔で言った。


『キャー、レイナ様にそんな事言われたら絶対頑張れます。ありがとうございました』


ジュリはそう言って、喜んで控え室を出て行った。


『レイナ。ファンがまた一人増えたな』


シュンは笑って言った。


すると控え室の外がドタバタと走る音で騒がしくなった。


メンバーが外を覗くと、里菜がハチマキを巻いているジュリのファンたちに追われ、必死に逃げ回っていた。


『何やってんだお前』


シュンは逃げ惑う里菜に尋ねた。


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