ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


そしてメンバーたちは控え室へと戻った。


『いやー、俺たちホントに新人賞なのかな!?』


シュンは笑顔で言った。


『1番人気のデッドスターが言ってるくらいだから、きっとそうなんじゃないかな』


里菜は笑って言った。


そうこう話ているとシュンの携帯が突然鳴り、シュンは慌てて電話に出た。


そしてシュンは電話を切るなり、椅子から立ち上がった。


『みんな…悪い。ちょっと出てくる。俺たちの出番までには必ず戻る』


シュンはそう言って、慌てて控え室を飛び出した。


『ちょ、ちょっとシュンたら…何なのよ突然』


里菜は少し様子が変だったシュンを心配した。


シュンは会場を出て急いでタクシーを捕まえ、病院へと向かっていた。


そしてシュンは病院に着くと、受け付けの人に病室を聞き病室へと向かった。


『リョータ!!』


シュンは病室のドアを開けるなり名前を呼んだ。


しかしリョータはしんどそうにうなされて眠っていた。


『リョータ…』


シュンはリョータの寝ているベットの隣の椅子に座り、リョータの手を握りしめた。


するとミナミが病室に入って来た。


『シュン!!あなた今日ライブ何でしょ?何でここにいるのよ』


『お前からリョータが肺炎になったって聞いてから…いても立ってもいられなくなったんだ』


シュンはリョータの手を握りしめて言った。


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