ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
2007年12月25日。
聖なる鐘の音が鳴り響く白い夜。
都会の真ん中にある大きなドーム内では、今大人気のロックバンド<フレンズ>のライブが行われていた。
ホールのライトが消え、照明がステージ上を照らすと同時に、スモークの中からフレンズが登場し観客は一斉に立ち上がり声援を送った。
『今日はみんなフレンズのライブに来てくれてありがとう。最後までおもいっきり楽しんでね』
フレンズのヴォーカルのレイナがそう告げると、観客はより一層熱い声援を送った。
『じゃあ、1曲目を聴いて下さい。大切な友達の歌…“Friends”』
レイナが告げると演奏が始まった。
沸き上がる歓声も曲が始まると同時に静かになり、観客は無心で歌を聴き続けたのだった。