ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『皆さん、今日はありがとうございました。これからもフレンズを応援して下さい。では最後の曲聴いて下さい“星に願いを”』
レイナがそう言うと曲が流れ、レイナは歌いだした。
ラストの曲と言う事でメンバーたちは持てる力を振り絞った。
そして客席は一心に歌を聴いていた。
『星に願いを 君に思いを 届…かな…く…』
みんなが聴き入っていると、突然レイナの歌声が途切れ、レイナは喉を押さえていた。
そんなレイナの様子に気付いたシュンがギターを弾くのを止め、レイナに駆け寄った。
『レ、レイナ、どうしたんだ?』
シュンは心配し、里菜もキースもレイナに駆け寄った。
異変に気付いた三崎は幕を下ろし、ライブを強制終了さした。
『誠に申し訳ありません。突然の体調不良により、本日の公演は終了です』
エリカのアナウンスが突然流れた。
観客たちは突然の事に騒いでいたが、繰り返されるアナウンスを聴き、仕方なく会場を出て行った。
『レイナ、大丈夫か』
幕の下りたステージ上に座るレイナに、小林誠吾が駆け寄った。
『すみません。突然声が出なくなって…』
レイナは喉を押さえて言った。