ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『声か…。一時的なモノだと良いが…。レイナ明日にでも病院に行って来い』
小林誠吾は心配して言った。
『あ、いえ。明日もライブハウスで歌う予定があるんで、病院行く訳にはいきませんよ』
レイナは不安な気持ちを隠して言った。
『明日はキャンセルしておく。だから病院に行って来いレイナ』
小林誠吾は強く言った。
『えっ!?でも…』
レイナは戸惑った。
『レイナ。ヴォーカルにとったら声は命だ。俺も小林さんの意見に賛成だ』
シュンは小林誠吾の意見に賛同した。
『そうよレイナ。ライブよりもレイナのが大切なんだから、あたしたちはさ』
里菜は笑顔で言った。
『わ、分かりました。明日病院行って来ます』
レイナは決意した。
『よし、お前ら。今日はもう終わりだ。さっさと荷物をまとめて帰るぞ』
小林誠吾はメンバーに言った。
そしてメンバーは控え室へと荷物を取りに戻った。
『三崎悪かったな。強制終了なんてさせてしまって…』
小林誠吾は三崎に頭を下げた。
『いや、良いんだ。気にするな』
三崎は優しく言った。
『レイナちゃん、何ともないと良いのにね…』
エリカは心配して言った。
『ああ、ホントにな…』
小林誠吾の胸は不安でいっぱいだった。