ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


『昨日さ、突然小林さんから電話があったんだ。わざわざ僕の居場所を捜したみたいんなんだよね。それでさ、もしかしたらレイナは歌えなくなるかも知れないって言われて…急いで帰って来たんだ』


ケイゴも星を見ながら言った。


『小林さんが?』


『レイナ、小林さんから色々話を聞いたよ。僕がフランスに行ってから色々大変だったんだね』


『…うん。でも私頑張ったよ。ケイゴはフランスでどうなの?』


『う〜ん…はっきり言って、僕はまだまだだなって痛感した。でも、これが僕が見つけた夢だから…絶対に諦めたりなんかしないんだ』


『ケイゴも頑張ってるんだね』


レイナは笑顔で言った。


『うん。夢はさ、咲かすのも枯らすのも自分次第だからさ』


ケイゴは笑顔で言った。


『咲くと良いねケイゴの夢。…あっ、ケイゴ。ヒロ君がすっごい寂しがってたよ』


レイナは笑って言った。


『ヒロが!?そっか〜、寂しがってるんだ』


ケイゴは笑って言った。


そして二人は久しぶりの会話を楽しんだのだった。


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