ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『レイナちゃん元気そうだし、俺らは帰るわ』
ヒロはそう言うなり、ユイの手を引っ張って病室の出口へと歩き出した。
『ヒロ!!来てくれてありがとな』
ケイゴは笑顔で言った。
『レイナちゃん。またレイナちゃんの退院パーティーしようね、じゃあバイバーイ』
ヒロはそう言って、ユイを連れて病室を出て行った。
『じゃあ、俺たちも行くか』
シュンは里菜とキースに言った。
『もう帰るんですか?』
ケイゴは立ち去ろうとする3人に尋ねた。
『ああ。小林さんに呼ばれてるんだ』
シュンは時計を見て言った。
『みんな今日はありがとう』
レイナはスケッチブックにそう書きつづった。
『おう。早く歌えるようになると良いな。じゃあ…またな』
シュンがそう言って、メンバーは病室を出て行った。
『また二人っきりになったね』
レイナはスケッチブックにそう書きつづった。
『レイナ。僕たちはいつも一緒だからね』
ケイゴは小指を立てるとレイナも小指立て、二人は約束を交わした。
“いつもいっしょ”
離れ離れになってから、二人はより一層その喜びを感じたのだった。