ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『ふーん、プー太郎か…だったら調度良いわね。ケイゴ、あなたうちの店で働きなさい。あなたにはデザインの才能があるわ』
キサラギミサトはケイゴの目を見て告げた。
『えっ!?ぼ、僕にデザインの才能が!?そんなのあるの…かな?』
ケイゴは戸惑った。
『あるわ!!女の堪は鋭いのよ。私の直感を甘くみないで頂戴。それに何より1番は、あなたインテリアが好きなんでしょ?』
キサラギミサトは強気で言った。
『ケイゴ、働くだけ働いて見たら?自分にとってやりたいことを探してる今だからこそ、今は色んな事やってみたほうがいいよ』
ヒロのその言葉を聞いたケイゴはしばらく考えた。
『そうですね…わかりました。じゃあ、お願いします。お世話になります』
ケイゴはキサラギミサトに頭を下げた。
『よし、決まりね。じゃあ、近いうちにまた連絡するわ。連絡先教えといて』
キサラギミサトは、ケイゴから電話番号を書いたメモを受け取り、奥の部屋へと去って行った。
その後二人は店を出て、ケイゴは本来の目的であるヒロの買い物に付き合った。