ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


『これがレイナの書いた歌詞…これって…』


里菜は歌詞を見て驚いた。


『何故二人は離れると知ってたのに、出会ってしまったの?教えて神様か…レイナの奴まさか…』


シュンも歌詞を見て驚いた。


『そのまさかだな…。レイナはケイゴと出会った事を後悔してる…みたいだな』


小林誠吾は悲しげに言った。


『確かにケイゴを亡くして辛いのはわかるけど…出会った事を否定するなんて…』


里菜はレイナの気持ちを考えたら、ふと涙が零れた。


『レイナ…。くそっ!!俺はレイナの何も力になれないのかよ』


シュンは自分を責めた。


メンバーたちはしばらく黙り込み、沈黙が続いた。


その頃レイナは自分の部屋で独り、無気力なままボーッとして外を見ていた。


『…ケイゴ』


レイナはケイゴの事を思い出すたびに、泣き濡れていた。


そんな時レイナの部屋のインターホンが鳴った。


レイナは涙を拭ってドアを開けた。


するとキサラギミサトが立っていた。


『初めましてキサラギミサトです。あなたがレイナ?』


キサラギミサトは挨拶をした。


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