ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
レイナはMDを流しながら、ふと郵便の山を見ると一つだけ切手のはられていない白い封筒を見つけた。
レイナはその封筒を手にとり、中を開けてみると手紙が入っていた。
その手紙はあの事故当日に、ケイゴがポストに入れて置いた手紙だった。
レイナはケイゴの書いた手紙を読んだ。
レイナへ。
あの日レイナに出会えてホントに良かった。
レイナに出会わなければ、僕は今頃誰を好きになってたのかな!?
また僕は今日フランスに発つけど…遠く離れていても僕たちはずっと繋がっているからね。
もし君が辛くて泣いている時は、僕も雨という涙を一緒に流すから。
恥ずかしくて直接言えなかったけど、僕が夢を叶えて戻って来たその時は、結婚しよう。
そして二人で世界で1番あったかい家庭を作ろうね。
レイナは手紙を読み、また涙を流した。
『結婚しようって…ケイゴはもういないじゃんか…』
レイナは泣きながら言った。
そして封筒にまだ何か入っている事に気付き、レイナは封筒を逆さまに向けた。
すると封筒の中から婚約指輪が落ちて来た。
『婚約指輪…?ケイゴ…あなたって…』
レイナは指輪握りしめた。