ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


3人がそんな話をしていると、ドアが開きレイナがスタジオに入って来た。


『お待たせしました。詞が書けました』


レイナは笑顔で言った。


『へぇー、ホントに1時間で書き終えるなんて…なかなかやるわねレイナ』


里菜は時計を見て言った。


『じゃあ、レイナのヴォーカルも加えて、練習を再開するか』


シュンがそう言うと、メンバーは持ち場について練習を再開した。


1時間ほど練習すると、小林誠吾がスタジオに入って来た。


『よし、練習はそこまでだ。今からライブ会場に行くぞ』


そう言って小林誠吾はメンバーを連れ、レコード会社の前に停めてある車にメンバーを乗せ、ライブ会場へと向かった。


メンバーを乗せた車は一軒の大型CDショップの前に止まった。


『さあ、ここが会場だ。インストアライブだ…行くぞ!!』


助手席に座る小林誠吾は車から降り、それを見たメンバーたちも車から降りて全員会場へと入って行った。


会場内には大勢の観客が来ていた。


『俺たちはさっき組んだばかりのバンドなのに、どうしてこんだけの観客が…』


シュンは驚いた。


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