ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜


『ミュージックブルーレコードのイチ押しアーティストとかだからじゃないかな!?』


里菜は笑顔で言った。


そしてメンバーはステージ上に整列し、緊張しながら一人一人観客に挨拶をした。


『早速歌を聴いて下さい。フレンズのデビュー曲で“夢のかけら”』


そう言って小林誠吾は開始の合図をした。


そしてメンバーは練習通りに曲を演奏した。


練習では自分のパートに集中していて、まともに聴けていなかったレイナの詞に…歌に…メンバーの三人は不意に笑みがこぼれた。


出会って3時間足らずのはずなのに、メンバー全員が同じ目標を夢見て奏でたこの1曲が…メンバー全員の心を一つにした。


レイナの書いた詞には…諦めずに辛い事を乗り越えたその先には、きっと必ず夢という名の眩しい光が待っていると言うような内容が記されていたのだった。


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