ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『はぁー、ごめんねケイゴ君。ヒロがうるさくてさ』
ユイはケイゴにも謝った。
『いいよ。でも、ユイちゃんも大変だね…ずっとヒロと一緒でさ』
『ホントよ。ホントにヒロの世話は大変よ』
ユイは溜め息をついた。
『はあー!?ユイが単なる世話焼きなだけだろー。俺にばっか世話を焼いてるから、いつまでたっても彼氏できないんじゃんか』
ヒロは強気で言った後、またキサラギミサトと話出した。
『ホント大変だね、ユイちゃん』
ケイゴはユイに同情した。
『でも…調子のりで女たらしだけど優しいトコもあるんだよね…たまにだけど』
ユイは笑って言った。
ケイゴもそれを聞いて笑った。
そして4人は食事と会話を2時間ほど楽しんだ。
『もう24時ね…そろそろ帰ろうかしら』
キサラギミサトは時計を見て言った。
『じゃあヒロ、私たちも帰ろっか?』
ユイはヒロの方を見た。
『あ〜あ、ヒロ寝ちゃってるし…』
酔い潰れたヒロにユイはあきれた。
『ちょっとタクシー捕まえて来るよ』
寝てるヒロを見て、ケイゴはタクシーを捕まえに外へ出て行った。
『ユイちゃん。あなたはとんだ幼なじみを持ったわね』
キサラギミサトは同情した。
『ホントね…。神様のイタズラかしら!?』
ユイはヒロを見て笑った。
『でもミサトさんって、凄いですよね』
『凄いって…何が?』
『まだ26才のその若さで、世界でも有名なデザイナーなんですから』
『そうねぇ』
キサラギミサトはサラっと言った。