ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『じゃあ、レイナ時間だよ。先にステージで待ってるから』
ケイゴはレイナの頭をポン×②と軽く叩いて、ケイゴはヒロと一緒にステージへと出て行った。
レイナは観客が来てくれているか、凄く不安な気持ちで待機していると、ケイゴとヒロの声が聞こえて来た。
『こんな朝早くにフレンズのイベントに集まって頂き、ありがとうございます』
ヒロは少し棒読みで言った。
『今話題のミュージックブルーレコードイチ押しのバンド、フレンズ』
ケイゴはMCっぽく言った。
『メンバーは一人一人地方へと行き、ここ名古屋にはヴォーカルのレイナが来てます』
またしてもヒロは棒読みで言った。
『彼女たち、フレンズの事を応援してあげて下さい。では、レイナの登場です』
ケイゴがそう言うと、レイナはステージへと出て行った。
朝早くにも関わらず、老若男女問わず100人程の人が来てくれていた。
『フレンズのレイナです。今日は集まって下さってありがとうございます。とりあえず歌を聞いて下さい…それがフレンズからみなさんへのメッセージです』
レイナは深呼吸して、ギター弾き始め歌い出した。
観客は最初、レイナの歌に耳を傾ける程度だったが、そのうち一心に聴き入った。