ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
2002年〜春〜
友情という名の宝物♪
3月9日。
長い冬が過ぎ、季節は春へと移り変わり始めた。
だけど、友情という絆はいつまでも変わらないでいる。
『う〜ん。一人3曲って言われても、なかなか良い曲が出来ないわね』
里菜は自分の部屋で、ピアノを弾きながら曲を作っていた。
『よーし、部屋に閉じこもっていたって良い曲は出来ないわ。こういう時は買い物でも行こうっと』
里菜は部屋を出てショッピングモールへとやって来た。
『ルンルン♪あっ!!ココがあのキサラギミサトのお店かー』
里菜はお店へと入って行った。
『いらっしゃいませ。ゆっくりと見て行って下さい』
ケイゴが里菜に近寄って来て声をかけた。
『へぇー、さすがキサラギミサトのお店ね…お洒落なインテリアが多いわ』
里菜は周りを見回した。
『こちらの照明なんかは新作でして、今当店のイチ押しなんです』
ケイゴは勧めた。
『そうなの…でも今日は見に来ただけだから』
里菜はニコッと笑った。
そして里菜はしばらく店内を歩いた。
『また来るわ』
里菜は店を出て行った。