ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
里菜はリカとの思い出を思い出しながら、よく二人で行った河原にやってきた。
するとそこにはピンク色のツナギを着ている、パーマのかかった髪の長い金髪の女性が煙草を吸って、川を見つめていた。
『リカ!!』
里菜は彼女を呼び、その女性のもとに駆け寄った。
『リカ!!どうして、どうしてドラッグなんかに手を出しちゃったのよ』
里菜はリカの肩を掴んで、こっちに振り向かした。
『4年ぶりに会った親友に対して挨拶もなしに、いきなり何よ。目障りだから失せな!!』
リカは里菜をにらんだ。
『…リカ。あなたこの4年間の間に何があったの?』
里菜は様子が違うリカを心配した。
しかしリカは黙ったまま川を見つめ、静かに煙草をふかしていた。
『リカ…。ねぇ、リカ…』
里菜はリカのツナギを引っ張った。
『うるさいわね!!里菜には関係ないわよ!!』
リカはツナギを引っ張る里菜の手を振り払った。
そしてリカは、また黙り込み川を見つめながら煙草を吸い出した。