ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
『…レイナは俺にとって妹みたいな存在なんだ。だから、レイナは誰よりも幸せになってほしいと思ってる。…ケイゴ、君はレイナを幸せに出来るか?』
シュンはケイゴの目を見つめ、真剣に尋ねた。
『…正直な所幸せになんて出来るかどうかはわかりません。だけど彼女の、レイナの笑顔だけは絶対に曇らせるなんてことはしません。僕はレイナの笑顔が誰よりも好きだから…』
ケイゴはきっぱり言った。
それを聞いたシュンはクスッと笑った。
『なるほどな。レイナも良い男を見つけたなー。よし、ケイゴ…君と出会う前の俺が知ってるレイナの事を話してやるよ』
そう言ってシュンはレイナの事を色々と話出した。
『…という事もあったな』
シュンは笑って言った。
『レイナって…昔から泣き虫なトコあったんですね』
ケイゴは笑顔で言った。
『ああ。あっ、そろそろ時間だな。ケイゴもう行っていいよ。ここは俺が払っておくから』
シュンは時計を見て言った。
『ご馳走様です』
ケイゴはそう言って、急いで店へと戻った。
シュンは精算を済まし、喫茶店を出てショッピングモール内をぶらぶら歩いていた。
すると、一人の小さい男の子が泣いていた。
『おい、迷子か?』
シュンは小さい男の子に駆け寄った。