ミュージック・ラブ〜君がくれた歌〜
曲が流れ終わると再びエリカが話始めた。
『はい。フレンズで“Friends”でした。皆さん良い歌でしたね…明日発売なので是非買って見て下さい。以上、ミュージックマニアをお送りしました。また次回も聴いて下さい…バイバーイ』
エリカがそう言って、番組は終わった。
『あー緊張した』
シュンは収録が終わり、ぐったりした。
『みんな慣れない事で緊張して、一気に疲れたみたいね』
エリカはぐったりしているメンバーを見て笑った。
『エリカさんのDJ格好良かったです』
レイナは憧れの眼差しでエリカを見つめた。
『ありがとう。また番組に遊びに来てね』
エリカはそう言って、椅子から立ち上がりスタジオを出て行った。
メンバーも帰ろうと椅子から立ち上がると、三崎が近寄って来た。
『今日はありがとう。小林誠吾によろしく言っといてくれ』
三崎はメンバー全員と握手を交わした。
そしてメンバーは、小林誠吾に報告するために、ミュージックブルーレコードへと帰った。
この日のラジオがきっかけで、翌日発売されたフレンズの1stアルバムと2ndシングル“Friends”は、各地で売り切れが相次ぐほど売れ、大ヒットした。
そして、フレンズの名前は桜前線と共に…日本各地へと広がって行った。