紫陽花
それでもあたしは
太陽が好きだよ。



この思いは
胸にひめておくから
太陽と友里さんに
迷惑かけないって
ちゃんと約束するから



太陽、
あなたのことを
好きでいさせて。





とぼとぼと歩いてく。

「おっ、花綾ちゃんぢゃないか?」


「親方さん」



「ちょっと待ってな、太陽ー?」



「はーい」


太陽の声がした。


「ほら、かわいい妹さんきてるぞ」


「あたし太陽と兄弟ぢゃないですよー!!」



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