紫陽花
「でもまあ、妹みたいなもんだよ♪


な、花綾」




「はい、これ!!」


傘を差し出す。



「ぢゃあね♪」



精一杯の笑顔で



「ちゃんと仕事するんだぞ、お兄ちゃん」



そう言って、


あたしは仕事場を出ていった。





兄弟。
妹みたい。
知ってるよ。



きっととなりにいたのが友里さんだよね?


年上だよね?
でもきれいな人。



勝目なしぢゃん。
あたし
ダメダメぢゃん。



太陽。
太陽。
たいよう。




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