ある日の不思議なお話【後編】
『んん~…』
目を覚ますと
そこは像の滑り台の
穴の中
『あれ?
あたし…』
「にゃぁ…」
あたしの側にいたのは
亮さんじゃなくて
どこか亮さんに
似た猫だった
『ゆ…め?』
そう思う事にして
あたしはその猫を
拾った
『君の名前…
どうしよっか?
…リョウ?』
「にゃぁ♪」
-ペロ-
猫リョウはあたしの
耳を舐める
『ちょっ!
ダメでしょ!リョウ!』
「にゃぁぁ…」
拗ねたようになるリョウ
『可愛いぃ!』
と言ってあたしは
リョウと家へ帰った