狂愛~狂うほどに君を~
『きれい…。』
ゆずは自分にかけられたネックレスに見とれる。
『でも、悪いです…。』
『気にするな。』
明らかに高そうなネックレスに困惑を隠せないようだった。
だが、そんなゆずを置いて千は会計を済ませに向かってしまった。
『友達の証としてもらっておいてあげて下さい。』
困惑するゆずに泉が優しく声をかける。
『友達…?』
ゆずにはその言葉がくすぐったかった。
そして、妙に嬉しかったのでもらうことにした。
『ではいきましょうか。千が外で待っているはずですから。』