狂愛~狂うほどに君を~




『ゆずっ!!』




すごい物音がしてゆずは毛布にくるまっていた。


何が起きたのか把握もしないままびくびくしていたのだ。


けれど、聞こえてきた声。


聞き間違えるはずなどない、最も求めていた声だった。



『千さん?!』



勢いよく毛布を剥がし声の聞こえた方をみる。


するとそこには紛れもなく求めていた人がいた。


会いたくて


会いたくて


会いたくて苦しかった。




『ゆず・・・。』




千はゆずを抱きしめた。




『千さん・・。』




そんな千をゆずは何の躊躇いもなく抱きしめ返す。


この温もりをゆずは求めていた。


もう一度触れることが出来たことが嬉しくて


キツくキツうぎゅうっと抱きしめる。




『ゆずっ・・。』


『千さんっ?!』



千はゆずをベッドへと押し倒す。





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