愛しのご主人様



「1日だけ付き合あってくれればいいんだよ」


涙目のあたしに春日先生は、
ため息をついた。

え……。


「1日だけ‥?」


「そう。
明日土曜日、年に1度行われる、
『スーパーイケメン高校生グランプリ』。
俺、あのイベントのスタッフなんだよ」


「は、はあ……」


「スタッフって言っても臨時だけどな。
そのイケメングランプリ、
今年はレベル高くて去年スタッフだった女どもは、
『客席で見たい!!』
なんて言って一気に辞めたんだよ」


「それはそれは…」


気の毒に…。


「そこでだ、柊!」


「は、はい!?」


「お前にスタッフ就任を命ずる!!」


──って、

まぢですか。


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