愛しのご主人様
「──…ふあぁ…眠」
衣美ちゃんのバックアップのおかげで、
髪もちゃんとストレートになったし、
メイクもしっかりできたし、
服もなんとか…。
だけど休日に早起きなんて久しぶりで眠気半端ないです。
「イケメン見りゃ、
そんな眠気飛ぶわよ☆」
そう言って眠そうなあたしに向かって衣美ちゃんはウィンクした。
ほんとかなあ〜…。
「それって衣美ちゃんだけじゃ…」
──バコッ!
「痛ああああ」
衣美ちゃんの拳があたしの頭にクリームヒット。
「あたしだけで悪かったわねえ!」