愛しのご主人様



「それより何でこんな格好…?」

2人で首をかしげてると、
原田さんがやってきた。


「お、いーね!2人とも〜」

「あの…あたし達いったい…?」

「ああ。
君たちは看板娘やってもらえるかな?」


か、看板娘?

「何で看板娘なんかやるんですか?」


衣美ちゃんの質問に原田さんは「あぁ」と相槌を打った。

「このイベント、
女の子の評価だけじゃなく、
男の子の評価も重視なんだ。
だから男寄せに看板娘♪」

「「…なるほど…」」

感心して聞いてるあたし達に原田さんはさらに付け加えた。

「女の子が思う『かっこよさ』と、
男の子が思う『かっこよさ』は違うからね」


うーん。

「原田さん……」


どうやら更に衣美ちゃんのハートに火がついてしまったようだ。


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