愛しのご主人様
「じゃあどういう…?」
「俺の…ペット…ってとこかな?」
ペット…?
あ、あたしが!?
「ゆ、雪乃…あたし話についてけない…」
衣美ちゃんは自分のこめかみを押さえながら呟いた。
「あたしだって…ついてけないよ…」
勝手に話が進みすぎて…!
「まあよくわからないんですけど、つまり傍に置きたいってことですかね?」
「そんなとこですね」
もしかして…さっきの、
『お前、欲しいかも』
って…。
こーゆうことだったの!?
「おいで、雪乃」
そう言って陽岡さんは、あたしに近づき、あたしをまたお姫様抱っこした。