愛しのご主人様



「あ、あの…陽岡さっ…」


「シッ!後でよく説明してやるから」


「えっあ…はい…」


ステージの中央に陽岡さんに支えられながら立つと、証明があたしに向けられた。


眩しい!

てか恥ずかしい!


「その子ですか?…『ペット候補』は…」


「はい」


???

何故にあたしは陽岡さんのペットに…?


あーもう!

頭の中ぐちゃぐちゃ――!!


「えっと…自由券はこれに使っていいんですかね?」


「いいですよ。
その代わり、この子に拒否権は与えないで下さいね?」


「あ、それは陽岡君の自由ですから…」


拒否権なし?

ってことは……!!



絶対臣従なの!?


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