愛しのご主人様
「大丈夫か?」
ポンとあたしの頭に手を置き、あたしの顔を覗く陽岡さん。
「あぅ…はい…」
「『あぅ』って何だよ?」
そう言ってまた陽岡さんはクスクス笑う。
「……あの陽岡さん…」
「んー?」
膝に頬杖つきながら陽岡さんはあたしを見る。
「あの…ちょっと頭が混乱して…ぐちゃぐちゃなんですけど…」
「うん?質問どーぞ?」
チラッと陽岡さんを見ると、口角をあげ笑っていた。
そんな陽岡さんを見て、カアッと頬が熱くなった。
「えっと…何であたしがペットに…?
その前にそもそもペットって…?」
赤くなった頬を両手で隠し、陽岡さんに視線を向けた。