愛しのご主人様



「あーもう…夏芽兄も雪乃も一人じゃ起きれないんだから」


「うっ…。ごめんなさい」


「そう思うならちょっと直しなさいよ?」


秋奈ちゃんはお母さん2号だ…。

怒らせたら怖いしね…。



「おはよ~」

寝癖を手で直し大欠伸をしながら長男、夏芽登場。


「おはよー夏兄」


あたしはもごもごと口を動かしながら言った。



「俺より雪乃のが早起きかよ。
めずらしいな」


「そんなことないよ!
夏兄の方が寝坊多いよ!!」


「もう喋ってる暇があるならさっさとご飯食べてよね!」


なんて怒る秋奈ちゃんにあたし達は…、


「「はい…」」


頭が上がらないのだ。



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